「鬼ごっこしよう!」

子どもの頃、友だちと夢中になって遊んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。

鬼ごっこは、特別な道具を用意しなくても楽しめる、とても身近な遊びです。

でも、実は鬼ごっこの中には、子どもの身体づくりに必要なさまざまな動きや、考える力、友だちとの関わりがたくさん詰まっています。

鬼から逃げるために走る。

急に方向を変える。

友だちとぶつからないように周りを見る。

「今なら逃げられる!」と考える。

こうした動きを、子どもたちは「運動の練習」と意識することなく、遊びながら自然に経験しています。

今回は、鬼ごっこでどのような力が身につくのか、幼児期におすすめの遊び方とあわせてご紹介します。


鬼ごっこは子どもの運動能力を育てる遊び

鬼ごっこと聞くと、「走る遊び」というイメージが強いかもしれません。

もちろん走る力も大切ですが、鬼ごっこで使っているのは走る力だけではありません。

鬼の位置を確認しながら走ったり、急に止まったり、方向を変えたり、友だちを避けたり。

その場の状況を見ながら、自分の身体を動かしていきます。

つまり鬼ごっこには、幼児期に経験したいさまざまな動きが自然に含まれているのです。


鬼ごっこで身につく5つの力

では、鬼ごっこを通して、具体的にどのような力を経験できるのでしょうか?

① 走る力

鬼から逃げたり、鬼になって追いかけたり。

鬼ごっこでは、走る動きを何度も繰り返します。

さらに、ただまっすぐ走るだけではありません。

「逃げる」「追いかける」「止まる」「方向を変える」など、さまざまな走り方を経験できます。

楽しく遊んでいるうちに、自然と身体を動かす時間が増えることも鬼ごっこの魅力です。


② バランス感覚

鬼から逃げている途中で、急に方向を変えたり、止まったりすることがあります。

そのとき、子どもは自分の身体をコントロールしながらバランスを取っています。

鬼ごっこは、走るだけではなく、**「動く→止まる→また動く」**という身体のコントロールも経験できる遊びです。


③ 空間を認知する力

鬼ごっこでは、自分のことだけを考えて走っているわけではありません。

「鬼はどこにいる?」

「友だちはどこにいる?」

「こっちに逃げたらぶつからないかな?」

「今、どこへ行けば逃げられるかな?」

周りの人や場所を見ながら、自分がどこにいるのかを考えて動きます。

このように、自分と周りとの位置関係を捉えながら動く経験も、鬼ごっこの中に含まれています。


④ 体力

鬼ごっこは、走ったり、止まったり、方向を変えたりする動きを繰り返します。

そのため、遊びながら自然と身体を動かす時間が増えていきます。

「運動しよう」と言われると嫌がる子でも、「鬼ごっこしよう!」なら夢中になって走り回ることもありますよね。

楽しいからこそ、たくさん身体を動かせる。

これも鬼ごっこの大きな魅力です。


⑤ 考えて動く力

鬼ごっこは、身体だけでなく頭も使う遊びです。

「今、鬼がこっちを見ている」

「反対側に逃げよう」

「今なら友だちを助けられる!」

など、遊びながらその場の状況を見て判断します。

同じ場所をただ走り続けるのではなく、「どう動けばいい?」と考えながら身体を動かすことが、鬼ごっこの面白さでもあります。


鬼ごっこは「身体」だけではない

鬼ごっこの魅力は、運動能力だけではありません。

友だちと一緒に遊ぶことで、

  • ルールを理解する
  • 順番や決まりを守る
  • 相手の動きを考える
  • 友だちと協力する
  • 誰かを助ける
  • 勝つ・負けるを経験する

など、さまざまな経験が生まれます。

特に「助け鬼」のような遊びでは、友だちを助けるために周りを見たり、協力したりする場面も出てきます。

このように鬼ごっこは、身体・考える力・心・友だちとの関わりを一緒に経験できる遊びなのです。


幼児でも楽しめる!鬼ごっこの4つの遊び方

鬼ごっこといっても、遊び方は一つではありません。

子どもの年齢や人数、体力に合わせてルールを変えることで、幼児から小学生まで楽しむことができます。

最初は簡単なルールから始めて、子どもたちの様子を見ながら少しずつ発展させてみましょう。

① 変わり鬼

基本的な鬼ごっこです。

鬼役と逃げる役に分かれ、鬼にタッチされたら鬼を交代します。

ルールがシンプルなので、まず鬼ごっこを始めてみたいときにもおすすめです。

「鬼から逃げる」「鬼を追いかける」という基本的な動きを楽しみながら、走る・止まる・方向を変えるなどの経験ができます。


② ため鬼

鬼にタッチされたら、決められた場所で待機するルールです。

「ここに集まろう」と待つ場所を決めておくことで、通常の鬼ごっことは違った楽しみ方ができます。

さらにルールを追加して、「誰かに助けてもらったら復活できる」など、遊びを発展させることもできます。


③ 増やし鬼

鬼にタッチされた人が、次の鬼になります。

最初は一人だった鬼が、どんどん増えていきます。

鬼が増えていくことで、逃げる側は周りをよく見ながら動く必要があります。

また、鬼になる子も増えていくため、遊びの中で自然と運動量が増えていくのも特徴です。


④ 助け鬼

鬼にタッチされても、仲間に助けてもらうことで再び逃げることができる遊び方です。

「誰か助けて!」

「今なら助けられる!」

と、周りの状況を見ながら動く必要があります。

友だちと協力する場面も増えるため、鬼ごっこを通してコミュニケーションを楽しむことができます。

いわゆる「氷鬼」と呼ばれる遊び方にもつながります。


鬼ごっこは、年齢に合わせてルールを変えられる

鬼ごっこの良いところは、子どもの発達や人数に合わせて難易度を変えられることです。

例えば、まだルールを理解することが難しい年齢なら、まずは大人が鬼になって追いかけるだけでも十分です。

「待ってー!」

「つかまえるぞー!」

と追いかけるだけでも、子どもは走ったり逃げたりしながら身体を動かします。

慣れてきたら、変わり鬼。

さらに楽しめるようになったら、増やし鬼や助け鬼。

というように、子どもの様子を見ながら少しずつルールを変えていくことができます。

「正しい遊び方」にこだわりすぎず、子どもが楽しめる形から始めてみることも大切です。


鬼ごっこの魅力は「道具がなくても遊べる」こと

鬼ごっこは、特別な道具を用意しなくても始められます。

広い場所があればもちろん楽しめますが、場所に合わせて遊び方を工夫することもできます。

そして、年齢が違う子ども同士でも楽しみやすいのも魅力の一つです。

幼児なら簡単なルールで。

小学生なら少し複雑なルールで。

子どもたちの成長に合わせて遊び方を変えることができます。

「運動をさせる」のではなく、「楽しく遊んでいたら、たくさん身体を動かしていた」

そんな経験をつくりやすい遊びなのです。


昔から親しまれてきた「鬼ごっこ」

鬼ごっこは、鬼役の人が他の人を追いかけ、捕まえるという遊び方を基本とする、昔から親しまれてきた遊びです。

日本には、平安時代から「追儺(ついな)」と呼ばれる、鬼を追い払う行事もありました。

現在の鬼ごっこと追儺には異なる点がありますが、「鬼を追う・追われる」という遊びや文化が、昔から日本で親しまれてきたことが分かります。

特別な道具がなくても遊べて、人数や年齢に合わせてルールを変えられる。

そんなシンプルさも、鬼ごっこが長く親しまれている理由の一つなのかもしれません。


幼児期は「いろいろな動き」を経験することが大切

子どもの身体づくりというと、

「逆上がりができるようになった!」

「側転ができるようになった!」

など、技ができるようになることに目が向きやすいかもしれません。

もちろん、「できた!」という経験は子どもにとって大きな喜びです。

一方で、幼児期の身体づくりでは、一つの技や種目だけではなく、さまざまな身体の動きを経験することも大切です。

走る。

跳ぶ。

転がる。

止まる。

避ける。

バランスを取る。

身体を支える。

周りを見て動く。

鬼ごっこには、このようなさまざまな動きが自然に含まれています。

だからこそ、鬼ごっこは「ただの遊び」ではなく、子どもが楽しみながら身体を動かす経験を積める遊びの一つなのです。


「楽しい!」が、子どもの身体を動かすきっかけになる

子どもにとって、身体を動かすことは「トレーニング」である必要はありません。

友だちと遊ぶ。

追いかけっこをする。

鬼から逃げる。

「もう一回!」と繰り返す。

そんな楽しい経験の中に、身体を動かすことの土台がたくさんあります。

だからこそ、まずは難しく考えず、

「今日は一緒に鬼ごっこしてみよう!」

から始めてみてはいかがでしょうか?


SOTO sports clubが大切にしている身体づくり

SOTO sports clubでは、体操の技をできるようにすることだけを目的としていません。

子どもたちがさまざまな身体の動きを経験し、楽しみながら身体を動かすことを大切にしています。

「走る」「跳ぶ」「転がる」「支える」「バランスを取る」など、一見すると別々に見える動きも、子どもがこれから身体を動かしていくための大切な経験になります。

そして、できる・できないだけではなく、

「やってみたい!」
「できた!」
「もう一回やってみよう!」

という気持ちも大切にしています。

体操を通して、子どもたちが身体を動かすことを好きになり、自分の身体を思い通りに動かす楽しさを感じてもらえるようなレッスンを目指しています。


名張市・伊賀市周辺で体操教室をお探しの方へ

「子どもに楽しく身体を動かしてほしい」

「運動が好きになってほしい」

「幼児期から身体を動かす習慣をつけたい」

そんな方は、体操教室という選択肢もあります。

SOTO sports clubでは、子どもたち一人ひとりの成長に合わせながら、さまざまな動きを経験できるレッスンを行っています。

名張市・伊賀市周辺でお子さまの習い事や体操教室をお探しの方は、ぜひSOTO sports clubの体験レッスンをご検討ください。

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まとめ|鬼ごっこは、遊びながら身体を動かせる身近な遊び

鬼ごっこは、ただ走り回るだけの遊びではありません。

走る力、バランス感覚、空間を認知する力、体力、考えて動く力など、さまざまな力を遊びの中で経験できます。

さらに、友だちとの関わりを通して、協力したり、ルールを守ったり、相手のことを考えたりする経験にもつながります。

特別な道具がなくても始められるからこそ、ぜひご家庭でも楽しんでみてください。

「楽しい!」から始まる身体づくり。

それも、子どもたちにとって大切な経験の一つです。